作業服といえば、作業時に着用する機能性と共に快適性も求められます。長時間集中して作業したり、狭いところで活用するケースもあるので、動きやすく不快感を覚えないことが大切です。機能面でいえば、体に対し適度にフィットしたり、腕の曲げ伸ばしに引っ掛かりが起こらない点がポイントとなります。

フィット感が大事

余裕のありすぎる衣服は作業の邪魔ですし、何より寒い場所で快適性が損なわれるのが難点です。サイズ的にもフィット感としても最適なものは、作業の集中力がアップしますから、理想的な人品になるといえるでしょう。デザイン的には地味な印象が多いですが、その分着用した時の快適性が感じられるはずです。

ただ、作業服のフィットする特性上、メッシュの有無や良し悪しも快適性に影響を与えます。通気性に強く関係しますから、内側に用いられていないものは考えものです。というのも、メッシュがないと空気がこもってしまうので、汗を掻いた時に発散できなくなるからです。

汗が発散できない状況になると、肌が蒸れて不快感を感じたり、水滴が生じて気持ち悪さを覚えてしまいがちです。しかも、滴り落ちるようなことになれば、作業の質が低下するだけでなく、作業対象の質も落としてしまう恐れがあります。

肌をサラサラに保ててこそ、気持ち良く作業ができるわけですから、作業服には通気性が必要不可欠です。

作業服のメッシュ加工

メッシュは夏場だけ使用できれば良い、そう思ってしまうことも案外少なくないです。実際は冬場にも通気性が必要で、むしろ寒い季節だからこそ重要性が増すともいえます。冬は体温が奪われやすく、汗を掻いたままでは体が冷えて風邪を引きかねなくなります。

たしかに空気が乾燥している上に体温も上がりにくいので、汗そのものを掻かないケースもあるでしょう。ところが、大きな体の動きが求められる作業で、更に風の通りがあまりない環境となれば、汗が発生して蒸れも生じます。

汗は、誰もが想像する通りに不快感を招きますから、作業に支障が出て効率の低下も引き起こりやすくなります。つまりメッシュはそれ位に重要性が高く、ただ備わるだけでなく、しっかりと機能してもらう必要があるわけです。

体にフィットして快適性を損ねない作業服は、地味ながら作業の効率を左右しますから、良いものを選んで身につけることをおすすめします。選び方のポイントとしてはまず、タイプの違いを理解して必要なものを絞り込むことです。

ジャケットタイプとつなぎタイプ

ジャケットタイプは最もポピュラーで、気軽に着用できる点が優れています。インナーを自由に組み合わせることができますし、ボトムスも用途や好みに合わせられるので、おしゃれの観点からも魅力があるタイプです。作業中以外は上から羽織る、という使い方も可能なので、オンとオフが切り替えやすいタイプだと考えられます。

一方のつなぎタイプは、ウエストの部分に隙間ができないことが最大の特徴です。外部から埃が衣服に入るような状況下に有効で、逆に埃を出したくない場合にも適しています。ベルトが不要なのも魅力ですから、締め付けられる不快感を苦手としていたり、作業に支障が出てしまう時に役立ちます。

安全性が最重視される機械作業にも向いているのが、このつなぎタイプの良さです。いずれの作業服も通気性が考えられていますが、通気性に特化する空調タイプも存在します。

「自分にぴったり合う作業服を着て、心地よく仕事をしていませんか？」

空調服とは

いわゆる空調服と呼ばれるタイプは、ファンを内蔵することによって、インナーとの間に風の流れを作って空気を強制的に換気を行います。メッシュは自然に任せるタイプなので、体の動きが小さいと空気の入れ替えは最小限に留まります。

その点、空調服は電気的にファンを使い風を起こしますから、体の動きが起こらなくても常に快適です。このタイプは密閉された空間を始めとして、空調のない場所や日光が降り注ぐ屋外などに向いています。人気が高まっているタイプだけあって、各社ともに洗練させたり、デザイン的に優れているものも登場しています。

シャツタイプのフィット感

シャツタイプはフィット感が抜群で、肌触りが良く洗濯によるお手入れも簡単なのが魅力です。他のタイプに比べて生地が薄めですから、動きに制限が生じにくいのも見逃せないところです。上からジャケットなどを合わせることによって、相乗的に汗の吸水や発散が行なわれるので、結果として快適性の向上に寄与します。

一般的なシャツよりも、シャツタイプの作業服は着心地と耐久性に拘っていますから、長期的に愛用できる一品となり得ます。どのタイプを選ぶにしても、メッシュは必要不可欠な機能の1つで、季節に関係なく蒸れを生じないことが大事です。

デザイン重視だと、機能面が疎かになってしまいますから、比較検討の際は機能に目を向けて選びましょう。その上で体に合う大きさやフィット感の重視、そしてデザインの選択を行えば、より理想的なものが見付けられるようになります。

寒い場所で作業を行う場合の衣類は特に、蒸れが発生しやすいので通気性の優先順位が上がります。